小西弘晃 写真展 『PROXEMICS』

2026年5月26日(火)〜2026年5月31日(日)

本展は、昨年11 月に出版された

小西の写真集『PROXEMICS』の刊行を記念した内容となっており、未発表の最新作を加え、大幅に再構成した形で写真作品が展示されます。自主ギャラリーならではの実験的で挑戦的な若手作家の試みを、歴史あるこの場所で是非お楽しみください。

 

タイトル「PROXEMICS(プロクセミックス)」とは、文化人類学者のエドワード・T・ホール氏が著書『かくれた次元』の中で社会的・個人的空間と、人間によるその知覚との問題について、観察と学説のために用いた造語です。小西は、“空間における知覚”という視点から、スナップ写真を通して、自己と他者との距離感、延いては個人における社会との関わり方について考えました。

身体の外側にある世界と対峙するために「視覚」を縁とし、あらゆる「分からなさ」を抱えながら、独特のスピード感を持って次々に被写体と邂逅していきます。小西は自身の写真を「周縁のポートレート」であると言います。都市の深淵を覗くようなモノクロームのイメージは、鑑賞者を思考や記憶の旅へと誘い、そしてそのまなざしには、生きとし生けるものへ向けた自由と平和への願いが込められています。空間に対する知覚を他者と共有することはできない。あらゆる情報をどのように受け取り、処理するかは個人に委ねられているからだ。それぞれが異なる感覚世界に住んでいる。

生きるとは常に「分からなさ」の中で彷徨い続けていくことなのかもしれない。それでも、自分以外のものに触れながら、コミュニケーションという方法を通して、考え、想像することはできる。決して遠くへ探しに行く必要はない。それぞれが生活の中に存在する言葉を拾い上げていけばいい。社会との関わり方はどこまでも自由だ。

視覚を一つの縁とした。 

       

小西弘晃

(『PROXEMICS』あとがきより


神田壮亮写真展 「砂喰い競馬」パート2

2026年5月5日(火)~10日(日)13時~19時

日本には二種類の競馬がある。

国が運営する日本中央競馬会と

各自治体が運営する地方競馬。

地方競馬はダート(砂)コースがメイン。

数億円のビックレースが行われる日本中央競馬会とは違い、

地方競馬のほとんどがその10分の1以下である。

「中学生時代の同級生は地元の役所に勤めているけど、

オレより給料はいいんじゃないかな・・・(笑)」

以前、ある地方競馬の騎手の話を聞いた事がある。

何故・・・けっして恵まれているとは言えない地方競馬で

競馬に携わるのだろうか?

「オレらは「砂を喰いながら」生活しているんだよ。

競走馬に関わる者として、モチベーションは日本中央競馬会と変わりないと思うよ。」

金や名誉だけではない競馬が地方競馬にはある。

サラブレッドという競走馬とホースマンと呼ばれる関係者のドラマを

この写真展で少しでも競馬の魅力を感じて頂ければ幸いである。

神田壮亮

 

■神田壮亮 (かんだ そうすけ)

■奈良市出身

■学歴

1987年 大阪芸術大学付属大阪美術専門学校卒

1987年 Maryland Institute College Of Art(版画学科) 編入

1989年 Maryland Institute College Of Art(写真学科)卒業 BFA取得

■WORK

1990年 Maryland Horse社契約(写真)

1990年 World Photopress社契約(H1ビザ取得)

 

1992年 アメリカより帰国 以後フリーランス

主な個展

1991年 「THOROUGHBRED」 Laurel Horse Race Track (アメリカ)

1992年 「The First Anniversary Photography Show」 Annapolis Gallery (アメリカ)

1992年 「UMA」 Dicker Gallery (アメリカ)

1996年 「Stable Man」 モール (東京)

1997年 「Tam Biet」 モール (東京)

2011年 「いわき市・語られない被災地」 新潟県立看護大学ギャラリー(新潟県)

2013年 「砂喰い競馬」 Niepce (東京)

2015年 「写真家大集合」 オリンパスギャラリー(東京・大阪)

2017年 「神田壮亮大博覧会 三連単(写)」 大阪美術専門学校 (大阪)

2019年 「Tam biet」 聖蹟桜ヶ丘ブリッジギャラリー (東京)

2023年 「WIN!PLACE!SHOW!」富士フォトサロン東京・名古屋

2025年 「競馬主義」 Niepce (東京)

2025年 「西貢(サイゴン)歓楽」 ピクトリコ ショップ&ギャラリー (東京)